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歯科衛生士がお伝えする!歯のエナメル質の重要性

2024年6月1日

こんにちは。

今回のコラムでは、「歯のエナメル質の重要性」について、歯科衛生士の観点からお伝えしていきますね。

歯のエナメル質は、歯の表面を覆うとても硬い組織であり、歯を外部からの刺激やダメージから守る重要な役割を果たしています。

虫歯の治療で歯を削る代表的な機械に「歯科用タービン」と呼ばれる機械があります。

あの「キ~~ン」という高音のする機械です。

あの歯科用タービンに、歯を削るためにドリルをくっつけて歯を削るのですが、そのドリルの先にはなんと、「ダイヤモンド」がちりばめられているんです。

むし歯の治療に「ダイヤモンド」を使っているの???と驚かれるかもしれませんが、ドリルの先に使用しているダイヤモンドは皆さんがよく想像される「宝飾品のダイヤモンド」ではなく、「工業用ダイヤモンド」で、その「工業用ダイヤモンド」でないと削れないくらい「歯のエナメル質」はとても硬いのです。

歯のエナメル質の重要性を理解することは、健康な歯を維持するためになりますので、その重要性について説明していきますね。

外部からの保護

歯のエナメル質は、口の中の環境や食事からの外部刺激から歯を保護する役割を果たしています。

歯を構成する最も外側の層であるエナメル質は、非常に硬く丈夫な構造を持っており、この硬さと耐久性によって日常的な食事や咀嚼動作から歯を守っています。

また、エナメル質は酸性や酸化物からも歯を守る役割を果たしており、これらの物質による歯の溶解や変色を防いでいます。

そのため、適切なエナメル質の保護は、歯の健康を維持する上で非常に重要となります。

酸や細菌からの防御

エナメル質は、口の中のpHが下がるという酸性度の上昇や、細菌による侵害から歯を守るというバリアの役割も果たしています。

食事や飲料物を摂取する際に口内のpHが下がると、歯の表面が酸にさらされることになるのですが、エナメル質はそのような酸による歯の内部をダメージから守ります。

さらに、エナメル質の表面は微細な凹凸や結晶構造を持っており、細菌の付着を防いで歯の表面を清潔に保ちます。

このように、エナメル質は歯を防御するための重要な要素となっており、口の中の健康を維持する上で欠かせない役割を果たしているのです。

歯の色調と美しさの維持

エナメル質は歯の色調を保ち、美しい笑顔を維持するためにも重要な意味を持っています。意外に思われるかもしれませんが、健康なエナメル質というのは実は透明であり、その下にある象牙質の色を反映しており、歯の白さや透明感を保っているのです。

また、エナメル質の表面は滑らかで均一であるため、光が反射されて歯が美しく見える効果があります。

しかし、エナメル質が摩耗などで薄くなると、上記のような効果が薄れて色調が変化するため、歯が黄ばんで見えたり、着色や変色が起こりやすくなります。

そのため、エナメル質の健康を維持するということは、歯の美しさを維持するためにも欠かせないことでありとても重要なのです。

過度な歯をみがきが原因でエナメル質の厚みが薄くなっているという方は、歯みがきの仕方の改善を考えておくと、色調の変化が今以上に悪化しにくくなります

歯の感覚と保護

エナメル質は、歯の「熱い・冷たい・痛い」などの感覚を司る神経や血管からの刺激を和らげるだけではなく、歯の内部に侵入する有害な物質から歯を保護しています。

歯は外部からの刺激にとても敏感であり、温度や圧力などの変化に反応します。

治療中の歯があって、山登りや飛行機に乗った際に、その治療中の歯が痛くなることがありますが、エナメル質で覆われている歯であればこのような心配はありません。

このようにエナメル質が健康であれば、これらの刺激を緩和し、歯の感覚を和らげる効果があるのです。

また、エナメル質は歯の内部への侵入を防ぐ役割もあり、有害な物質や細菌が歯の神経や血管にダメージを与えるのを防いでいます。

そのため、エナメル質の健康を維持することは、歯の感覚と保護を促進し、歯の健康を支える重要な役割を果たしています。

以上のように、歯のエナメル質は歯の健康と美しさを維持するために不可欠な役割を果たしています。

定期的な歯科検診や適切な口腔ケアを通じて、エナメル質の健康を維持し、健康な歯を長く

保つことが重要ですね。

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