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むし歯予防におけるブラッシングのポイントとは?(その①)

2023年11月3日

自分の歯を健康な状態で維持するために、正しいブラッシングの方法は非常に重要です。

むし歯予防におけるブラッシングのポイントを2回に分けて分かりやすく解説していきますが、今回はその前編のコラムになります。

まず、正しい歯ブラシの選び方についてですが、「毛先が硬すぎず、柔らかすぎず」という点に尽きます。

硬い毛先の歯ブラシを好む方は、「歯ブラシが長持ちするから」とか、「汚れが良く落ちそうだから」という理由で使用していることが多いようですが、硬い毛先の歯ブラシは歯や歯ぐきに傷をつけることが多いようです。

正しい歯ブラシを選ぶことがまず第一歩ですので普通の硬さか、やや柔らかめ(柔らかすぎは頑固な汚れを落としにくいのでお勧めしません)の毛先の歯ブラシを選ぶと問題は少ないようです。

また、歯ブラシのサイズも自分の口に合ったものを選ぶといいのですが、歯ブラシのヘッドの部分の横幅や縦幅が大きすぎるもの、または高さが高すぎるものは歯みがきの際に「奥の狭い所」、もっと具体的言えば、「上の歯の一番奥の歯の頬側」や、「下の歯の一番奥の歯の舌側」に当てづらいために上手くみがけないので、みがき残しを作ります。

また、歯ブラシの1本1本の毛がまとまって丸く束になっているひと塊の単位を専門用語で「タフト」と言いますが、中学1年生以降で24タフト前後、小学1年生~小学6年生までであれば20タフト前後、3才~未就学であれば18タフト前後が標準的なタフト数です。

一度ご自身の歯ブラシのタフト数を確認してみると良いでしょう。

タフト数が多くなると歯ブラシのヘッドの大きさ、特に縦幅が大きくなるので、タフト数が26以上の歯ブラシは先ほど具体例で述べた「奥の狭い所」をみがくには不向きな歯ブラシと言えます。

電動歯ブラシでも同じことが言え、仮にタフト数が24前後であっても、本体に取り付けるための構造上の理由からヘッドが縦幅または横幅、もしくは縦幅と横幅両方が大きく作られているものがあるようで、こういう歯ブラシはヘッドが大きすぎるのが原因で「奥の狭い所」にブラシの毛先を上手く当てられないので「効率も悪くみがき残しが必ず生じる」という事になります。

「電動歯ブラシだから汚れがたくさん取れる」というわけではない、という事を理解しておくといいです。

次に正しいブラッシングの方法についてです。

歯ブラシを45度の角度で歯ぐきに向け、やさしく2歯ずつ5往復程度動かしたら、1歯ずらして同じように2歯を5往復程度動かす要領で歯をみがく方法が、効率よく汚れが取れるコツで、歯と歯ぐきの境界部分を特に重点的にみがきます。

4~5歯を一気に手早くみがく方が多く見受けられますが、このみがき方だと歯と歯の間に歯ブラシの毛先が上手く入りこまないので、歯の間の汚れが残って歯肉炎やむし歯を作りやすいです。

また、歯ブラシの持ち方も鉛筆のように持つか、指先で持つようにすると、過度な力が歯にかからず歯や歯ぐきを傷めないだけでなく、歯ブラシも長持ちします。

握りこぶしの状態で歯ブラシを握って歯みがきをすると、上記の逆の事が起こります。

歯ブラシで歯が削れたり歯ぐきが傷つくだけでなく、歯ブラシの毛先もすぐに開いてしまうので、1か月しないうちに買い替えが必要となります。

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