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歯の治療のにおける麻酔について詳しく解説

2023年7月18日

今回は虫歯に関係する内容そのものからは少し外れた内容として「歯の治療での麻酔」、歯の治療の麻酔が怖い方や、麻酔が効きにくい方、効かない方の対応などについて解説していきます。

かつて、虫歯の患者さんがとても多くて、「虫歯の洪水」と呼ばれるような時期があり、昭和40年代後半から50年代にかけてがその時期だろうとされています。

歯医者さんの数も少ないこともあったようですが、虫歯で困っている患者さんの数が多すぎるため、手早く治療を進なくてはなかなか待合室の患者さんの数が減っていかない状態のようでした。

現在のように、患者さん一人一人に治療の時間を十分にかけられないために麻酔を使わないか、もしくは麻酔を使うにしても早く麻酔を奏功させて治療を進めるべく、いきなり麻酔を歯ぐきに打ち込むことも多かったと言われています。

このコラムを書いている院長の私自身も、こどもの頃の歯の治療では、いきなり麻酔を歯ぐきに打ちこまれました。

それがとても痛かったのを今でも覚えています。

その後、いつ頃からなのかははっきりと分かりませんが、「表面麻酔」という麻酔が登場し始めて使われるようになりました。

この「表面麻酔」を使用してから従来の「注射麻酔」の順に行うわけですが、これは「注射麻酔」による痛みを軽減するために「表面麻酔」を行うのです。

これにより、「注射麻酔」の針先が歯ぐきに触れたときの痛みをほとんど感じなくなります。患者さんのストレスを軽減した上で、リラックスした状態で治療に臨んでいただくことが可能になりました。

普通に歯の治療で麻酔をかける分にはこれでほとんどの場合は問題がありません。

問題なのは麻酔が効かない場合や、麻酔が効きにくい方の場合で、効かない場合は「注射麻酔」を追加します。

治療する歯の周囲に追加で「注射麻酔」するのですが、それでも効きが良くない場合には「ブロック注射」と呼ばれる麻酔をする場合もあります。

ブロック麻酔は下の親知らずという歯を抜く場合にも私が積極的に用いている方法です。

麻酔が効きづらい方でも安心していただけるよう、個々の体質や状態に合わせて適切な麻酔法と選択しています。

麻酔が効きづらい方の場合、他の歯医者さんで神経を取る治療が出来なくて中断したままとなり、人づてに当院の方法を聞いて来院される方がとても多いです。

「麻酔が効かないのでこれ以上治療を進められない」ということで、患者さんご本人も治療をあきらめていたケースが多く、当院で行っている「徐々に歯の神経の感覚を取り除く方法」を行うことで、注射麻酔を毎回かけることもなく神経を取り除いて、歯の根の治療を終わることができ、他の歯医者さんでできなかった治療を完治することができています。

お酒が好きで、少しくらいでは酔わない方や、仕事を行っていて麻酔が効きづらくなる体質に変わってしまった方は、麻酔が効きづらくなっていると考えられます。

後者の場合は治療時に歯科医師に発見されない限り、自分自身では麻酔が効きづらい体質に変わったこと自体に気が付かないので、「生まれつきの体質」だと思われている方がほとんどです。

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