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 歯科衛生士がお伝えする!歯間ブラシの正しい使い方と歯ぐきケアのポイント(その②)

2024年2月20日

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こんにちは、今回も前回から続く2回にわたってのコラムとして「歯間ブラシ」についてお伝えをしていきますが、前回の「歯間ブラシの選び方」は参考にして頂けたでしょうか。

歯間ブラシを使ったことがない方や、サイズを適当に考えていた方であれば参考になったのではと思っています。

今回はその②として実践編である「歯間ブラシの使い方」について詳しくお伝えしていきますね。

「どのように使えばいいかよく分からない」「血が出て痛そうで使ってみたいけど怖い」という方もいらっしゃると思いますが、今回のコラムは使い方の実践編なので、使い方についてはコラムに目を通していただければ安心して頂けますよ。

歯間ブラシの正しい持ち方と入れ方

歯間ブラシを持つ際は細長いハンドルを持ちますが、ストレートタイプとL字タイプによっては持つ場所によって使いやすさが変わってきます。

ストレートタイプの場合、前歯では短めに持ち、奥歯では長めに持つと使いやすく、持ち方としては親指と人差し指の2本か、これに中指を加えた3本の指の腹で持ち、持ちやすい位置を見つけます。

ブラシの先端を歯と歯の間の付け根の隙間に挿入しますが、優しく押し込むだけで十分です。

ブラシを前後に動かしながら、歯垢や食べかすを取り除きます。力を入れすぎないように注意して下さいね。

L字タイプの場合は、前歯ではハンドルの中間を持ち、奥歯ではハンドルの端の方を持ちます。

L字タイプは奥に行くほどハンドルの端を持つと使いやすいです。

持ち方はストレートタイプと同様で親指と人差し指の2本か、これに中指を加えた3本の指の腹で持ち、持ちやすい位置を見つけます

L字部分にあるブラシの部分を歯と歯の付け根の隙間に挿入しますが、この時にL字の部分のブラシが歯と歯ぐきにしっかりとフィットするようにし、L字部分が歯ぐきに沿うように、適切な角度を保ちます。

ブラシを前後に動かしながら、歯垢や食べかすを除去します。ゆっくりと丁寧に行いましょう。

汚れは歯の付け根に多いので、その周囲を気にしてブラシを当てますが、どちらのタイプも注意すべきポイントとして、歯間ブラシを使う際に力を入れすぎないようにし、ブラシでこする回数を極端に多くならないようにします。

理由として歯や歯ぐきを傷つける恐れがあるからです。

また、歯間ブラシを使うときは、ゆっくりと丁寧に行って下さいね。

急いで行うと、汚れの除去効果が十分に得られないのです。

歯間ブラシの手入れ方法と交換の時期のタイミング

歯間ブラシは使い捨てではなく、毎回使用後に洗って再利用をします。

使用後に水道水でよく洗いますが、水でぬらすだけでなく指でブラシの先を揉んで汚れをしっかり落とし、テッシュペーパーなどで水分を吸い取って乾燥させて保管するのが清潔で理想的です。

洗ってそのまま終わりで、乾燥をさせないとカビが生えたりする場合があります。

清潔な状態で使うことで、歯間の清掃で効果的なケアが期待できますよ。

交換の時期についてですが、例えば歯ブラシはブラシの毛先が開いたら交換するとされていて、その期間は約1か月が目安とされていますが、歯みがきについての指導の際に歯間ブラシの交換のタイミングについてお尋ねをしてみると「折れるまで使う」という方が結構いらっしゃいます。

歯間ブラシについては交換の目安をご存じない方が多いようで、明確な交換タイミングが知られていないようです。

もし交換時期を「折れるまで使う」とすると、期間はとんでもなく長かったり、逆に短かったりすると思いませんか。

実際、歯ブラシと同様に歯間ブラシも使用するにつれて毛先に変化が生じ、その使用の頻度により毛先が徐々につぶれていき細くなっていきます。

新しい歯間ブラシと、数日使った同じサイズの歯間ブラシを見比べて頂くと良く分かるのではないかと思います。

歯間ブラシ毛先のつぶれ具合を参考にして交換時期を決めると、清掃性の効率は落ちにくく歯ぐきの状態も維持されます。

具体的な日数としてはよく使うサイズであれば1週間から10日くらいを目安として、それに加えて歯間ブラシ毛先のつぶれ具合も考慮して交換するかどうかを決めてみて下さい。

よく使わないサイズの場合は歯間ブラシの毛先のつぶれ具合は緩慢に経過するので、交換時期は使用の頻度によりますが1週間から10日よりもう少し延びると考えて、ブラシの毛先のつぶれ具合を見て決めてみて下さいね。

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