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 歯科衛生士がお伝えする!歯間ブラシの正しい使い方と歯ぐきケアのポイント(その①)

2024年2月13日

こんにちは、今回と次回の2回にわたってのコラムでは「歯間ブラシ」についてお伝えしていきますね。

歯間ブラシは歯と歯の間を効果的に掃除できるだけではなく、虫歯と歯周病予防にとても貢献してくれる補助的清掃道具です。

「歯間ブラシは知っているけれど使ったことがない」「どう使えばいいか分からない」「痛そうで血も出そうなので使うのが怖い」と言った不安を持たれる方もいらっしゃると思いますが、今回と次回の2回に分けて連載する「歯間ブラシについてのコラム」をよく読んで頂き、歯間ブラシについてよく理解したたうえで正しい使い方をマスターして、健康な歯ぐきをキープしていきましょう。

今回はその①として「歯間ブラシの選び方」について詳しくお伝えしていきますね。

まずは、適切な歯間ブラシを選ぶことが重要ですが、歯間ブラシには細いものから太いものまでサイズが数種類、そして形状もいくつかあるのですが、どのようなものがいいのかは自分では分かりにくいですよね。

よく分からない場合は、かかりつけの歯科医院で担当医や歯科衛生士に相談してみましょう。

歯科衛生士はあなたの歯と歯ぐきの状態を詳しく把握でき、その状態に最適な歯間ブラシをアドバイスしてくれます。

歯科専門家の意見を聞くことで、自分に合った歯間ブラシを見つける手助けになります。

歯間ブラシの選び方

歯間ブラシの選び方は「サイズ」「先端の形状」「ワイヤーの柔軟性」「ハンドルとブラシの位置関係」を組み合わせて考えてみると、どのようなタイプのものがいいのかが理解できて自分に合ったものを決めやすいですよ。

1.歯間ブラシのサイズ

歯間ブラシには様々なサイズがあることは先ほどお伝えしましたが、基本的に歯と歯の間や歯ぐきの隙間の広さに合ったサイズを選びますが、歯間ブラシを差し込んだ時に少し抵抗が感じられる程度が適切です。

この時に抵抗がなく「スカスカの状態」の太さのものは、そもそも歯の隙間の掃除にはなりません。

逆に太すぎるサイズのものを無理やり入れるのは、歯ぐきを傷つけたり、歯の付け根が強く摩擦されて削れてきて「歯がしみる原因」になる場合があるので適切とは言えません。

日本国内で販売されている歯間ブラシのサイズの種類は、細い順から4S、3S、SS、S、M、L、LLの7種類あります。

メーカーによっては4SとLLのサイズが作られていなかったり、アルファベットの記号でなく数字で1,2,3などの表記のものもあります。

2.歯間ブラシの先端の形状

歯間ブラシの先端の形状も重要で、先端から根本までが細く丸いものや、先端が細めで根本に進むにつれて徐々に太くなっているテーパー状のものが、歯と歯ぐきの隙間にやさしく挿入しやすくなっています。

一般的に、細めから中間の太さのもの(目安として4S~Mくらいまでのサイズ)は先端も根本も同径の円柱型の形状が多く、中間の太さから太めのもの(目安としてSS~LLまでのサイズ)はテーパー状の形状になっていることが多いです。

3.歯間ブラシのワイヤーの柔軟性

歯間ブラシのワイヤーの柔軟性は、歯と歯の間への歯間ブラシの入れやすさに大きく関わってきます。

柔らかすぎるワイヤーの場合、特に4Sや3Sなどの細めの歯間ブラシのサイズを歯間に入れようとすると、場所的な入れづらさから奥の歯と歯の間ほどワイヤーが曲がってしまい、上手く入れられない事が多いようです。

また、柔らかすぎるために数回の使用でワイヤーが根元から折れてしまい、歯間に折れたブラシの部分だけが挟まったままになることも起こりやすいです。

ワイヤーの柔軟性については、歯間ブラシの細いサイズほどワイヤーが硬めであるものが使用の際には困ることが少ないのが現実的のようです。

多くの本数でパック販売されている歯間ブラシの中で、柔らかいワイヤーのものを買ってしまうと、後で後悔することになるのでが、お店などで購入の際はパッケージの注意書きをよく見たり、店員さんに聞いてみるなどして気をつけたいですね。

4.歯間ブラシのハンドルとブラシの位置関係

歯間ブラシのハンドルとブラシの位置関係も気にしてみて下さいね。

大きく分けてストレートタイプとL字タイプの2つが主流となっています。

持ちやすくて使いやすいデザインのものを選ぶと、正確な歯間の清掃ができますよ。

ストレートタイプは、持ち手のハンドルの部分の延長線上にブラシの部分がついていて直線的で、前歯の歯と歯の間の隙間に対しては正面から入れやすいので、前歯には使いやすいタイプと言えます。

このストレートタイプの歯間ブラシを奥歯の歯と歯の間の隙間に入れようとする場合、ワイヤーを根元から曲げないと入れる事が少し困難です。             

奥歯の歯間清掃でワイヤーを曲げて、その後曲げたワイヤーを元通りに戻すという事を繰り返して使用するとワイヤーは折れてしまいます。

また、L字タイプの歯間ブラシは、前歯と奥歯の両方に利用しやすく、ストレートタイプのように場所によってワイヤーを曲げたり戻たりすることがほとんどありませんので、ワイヤーの折れる心配はストレートタイプよりも少ないと言えます。

ワイヤーが全く折れないという事ではありませんので、勘違いしないで下さいね。

ワイヤーの以外でも、持ち手のハンドルの素材(ギザギザがついていて指が滑らないか)や形状(丸型か角型か)にも注意して、自分に最適なものを見つけてみて下さいね。

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