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汚れが目立ちやすい素材はありますか?

2025年7月3日

前回のコラムでは、かぶせものをした歯の歯磨きの仕方は普通の歯と同じでいいのかどうかについて詳しく解説しました。

かぶせもの(クラウンやインレー)は、その素材によっては汚れが付きやすい、あるいは汚れが目立ちやすいものがあり、特に「見た目」を重視される方にとっては、汚れの付きやすさや変色のリスクはかぶせものの選択の重要な検討ポイントになります。

今回のコラムでは、素材ごとの特徴をふまえながら、汚れが目立ちやすい素材はあるのかについて(どの素材が汚れに強く、どの素材が注意を要するか)詳しく解説していきます。

汚れが付きやすく、目立ちやすい素材

レジン前装冠(保険適用の前歯用クラウン)

汚れや変色が目立ちやすい素材の代表格です。

・レジン(歯科用プラスチック)は、表面が吸水性を持っているため、コーヒーや赤ワイン、カレーなどの色素を吸収しやすい性質があります。
・毎日きちんと磨いていても、時間の経過とともに黄ばみやくすみが出てくることがあります。
・保険が適用されるため経済的ですが、審美性や長期的な色の安定性はやや劣るのが難点です。表面のプラスチックが摩耗していくことで金属面が露出することも生じます。

メタルボンド(内側が金属、外側がセラミック)

・外側はセラミックなので変色には強いですが、長期間の使用で金属部分との境目(歯の根元部分)が黒く見える(ブラックマージン)ことがあります。
・歯ぐきが下がってくると金属の縁が見え、審美的に汚れや影のように見えることもあります

汚れに強く、変色しにくい素材

ジルコニア

非常に汚れに強く、清潔感を保ちやすい素材です。

・ジルコニアは表面が滑らかでツルツルしており、プラークや色素が付着しにくいという特徴があります。
・時間が経っても、変色や着色がほとんど起こらず、美しい白さが持続します
・強度もあり、奥歯など負担の大きい部分にも安心して使えます。

フルセラミック(e.maxなど)

・ジルコニア同様、表面の滑らかさと光沢感があり、着色に強い素材です。
・ご自身の天然歯と非常によく似た透明感を持っているため、長期間使用しても審美性を保ちやすいという点で人気があります。

素材別:汚れの目立ちやすさ 比較表

 

素材名 汚れの付きやすさ 色の変化 コメント
レジン前装冠(保険) ★★★★☆(高) 変色しやすい 経済的だが黄ばみやくすみに注意
メタルボンド ★★☆☆☆(中) ブラックマージンに注意 外側は比較的変色しにくい
ハイブリッドセラミック ★★★☆☆(中~高) やや変色あり 見た目は良いが吸水性あり
フルジルコニア ★☆☆☆☆(低) ほぼ変色なし 汚れに強く美しさ長持ち
フルセラミック ★☆☆☆☆(低) ほぼ変色なし 自然な美しさと清潔感が続く

※★が多いほど汚れが付きやすい傾向

見た目を美しく保つには

素材に関わらず、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的なメンテナンスが重要です。

・食後の早めのブラッシング
・歯間ブラシやフロスによる隙間の清掃
・歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)

特に保険治療でのレジン系素材を使用している方は、汚れが付きやすいため、定期的なチェックと研磨が美しさを保つカギになります。

まとめ

「かぶせものが時間とともにくすんできた」「昔入れた歯が黄色っぽく見える」という声は少なくありません。
それは、素材の特性による汚れや着色が原因であることが多く、選ぶ素材によって見た目の美しさの維持しやすさが変わってくるのです。

当院では、見た目・機能・費用のバランスを考慮しながら、ご希望に合った素材選びをご提案いたします。
「できるだけ白くて清潔感のある歯にしたい」「着色しにくい素材がいい」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

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