セラミックと金属の違いは何ですか?
2025年2月25日
前回のコラムではかぶせものの種類はどんなものがあるのか、そしてそれぞれ種類の特徴やメリット、選び方のポイントについて解説しました。歯のかぶせものにはさまざまな種類がありますが、中でもセラミックと金属は代表的な素材として広く使われています。それぞれに特徴やメリットがあり、用途や目的に応じて選択することが重要です。今回のコラムでは、セラミックと金属の違いについて詳しくご説明し、どちらが適しているかを判断する際のポイントを解説します。
セラミックの特徴
セラミックは、歯科治療において高い審美性を誇る素材です。
メリット
- 自然な見た目
セラミックは天然の歯に近い色合いと透明感を持っています。そのため、特に前歯や笑ったときに見える部分の治療には最適です - 金属アレルギーの心配がない
セラミックは100%非金属素材のため、金属アレルギーのリスクがありません。アレルギー体質の方にも安心して使用いただける素材です。 - 変色しにくい
セラミックは表面が滑らかで汚れが付きにくく、経年劣化による色の変化がほとんどありません。長期間美しさを保てるのが特徴です。 - 汚れが付きにくい
表面がツルツルとしていて細菌やプラークが付きにくいので、清潔を保ちやすいです。
デメリット
- 割れやすい場合がある
セラミックは硬い素材ですが、非常に強い咬み合わせの力がかかると割れることがあります。適切な使用とメンテナンスが必要です。 - 費用が高い
金属に比べて素材のコストが高くなるため、自費診療となり費用が高額になる場合があります。 - 技術力が求められる
セラミックは歯科技工士による精密な製作が必要であり、治療の質にも影響します。
金属の特徴
金属は、長い歴史を持つ耐久性に優れた素材です。
メリット
- 非常に高い強度
金属は硬くて丈夫なため、咬む力が強くかかる奥歯や臼歯部に適しています。歯の修復後に金属自体が割れたり欠けたりするリスクが低いのが特徴です。 - コストパフォーマンスが良い
一部の金属は保険適用となるため、比較的低コストで治療を受けることができます。 - 長期間使用可能
金属は耐久性が高く、適切なケアを行うことで長期間使用することが可能です。
デメリット
- 見た目が目立つ
金属は歯とは異なる色をしているため、前歯や、奥歯から前歯の間の中間に位置している歯など目立つ部分には不向きです。笑ったときに金属が見えるのを気にされる方も多いです。 - 金属アレルギーのリスク
一部の金属素材では、長期間使用することで金属アレルギーを引き起こす可能性があります。特にニッケルやパラジウムを含む素材に注意が必要です。 - 経年劣化
金属は時間とともに錆びたり、周囲の歯茎が黒ずんだりする場合があります。
セラミックと金属の比較表
| 特徴 | セラミック | 金属 |
|---|---|---|
| 見た目 | 天然歯に近い美しい仕上がり | 金属色で目立つ |
| 耐久性 | 割れる可能性あり | 非常に強く長持ち |
| 費用 | 高価(自費診療) | 比較的安価(保険適用も可能) |
| アレルギーリスク | なし | 金属アレルギーのリスクあり |
| 変色のしにくさ | 色が変わらず長期間美しさを保てる | 周囲の歯茎が黒ずむ可能性がある |
選び方のポイント
- 見た目を重視したい方
前歯や目立つ部分の治療には、自然な美しさを求めるセラミックがおすすめです。 - 耐久性を重視したい方
奥歯や強い噛み合わせが必要な部分には、強度の高い金属が適しています。 - 費用を抑えたい方
保険適用可能な金属のかぶせものを選ぶことで、費用負担を軽減できます。 - 金属アレルギーがある方
アレルギーが心配な場合は、セラミック又は金属を使用しない素材を選ぶことが安心です。
セラミックと金属は、それぞれに特徴やメリットが異なり、ご希望やお口の状態、ライフスタイルに合わせた最適な素材があります。かぶせもの選びに迷われた際には、相談してみると良いでしょう。


