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自費治療と保険治療の費用差は何どのくらいですか?

2025年5月13日

前回のコラムでは、かぶせもの保険が適用される条件について詳しく解説しました。かぶせもの治療において、よくご質問をいただくのが「保険と自費でどれくらい費用が変わるのか?」という点です。
治療内容や使用する素材によってその差は大きく変わりますが、大まかな目安や違いを知っておくことで、より納得のいく選択ができるようになります今回のコラムでは、保険治療と自費治療の費用差はどのくらいか、そして、価格だけでは測れない“違い”についても解説します。

◆ 保険治療の費用:機能回復が主な目的

前回のコラムでも解説しましたが、保険診療は、「最低限の機能(咬む・話す)」を回復するための治療が対象です。使用できる素材や治療方法には制限があり、見た目や耐久性よりも、経済的な負担を抑えた治療が優先されます。

【費用の目安(3割負担の場合)】

治療内容・素材 価格の目安(1本あたり) 特徴
銀歯(奥歯) 約3,000円〜6,000円 金銀パラジウム合金。強度はあるが見た目は銀色で目立つ
硬質レジン前装冠(前歯) 約7,000円〜10,000円 金属の上に白いレジンをかぶせたタイプ。変色しやすい
CAD/CAM冠(小臼歯、大臼歯) 約5,000円〜7,000円 白い樹脂製のかぶせもの。適応条件あり

◆ 自費治療の費用:見た目・耐久性・素材の自由度が高い

自費診療では、審美性(見た目の美しさ)だけではなく、耐久性、金属アレルギー対策などを重視した治療も可能です。
使用できる素材や技術に制限がなく、天然歯に限りなく近い自然な仕上がりを追求できます。

【おおよその費用の目安(1本あたり)】

自費素材 価格帯 特徴
オールセラミッククラウン 約80,000円~150,000円 自然な白さ・透明感。変色しにくく、審美性に優れる
ジルコニアクラウン 約100,000円~180,000円 セラミックよりさらに高強度。前歯・奥歯どちらも◎
メタルボンドクラウン 約80,000円~130,000円 内側が金属で丈夫。外からは白く見えるが光の透過性はやや劣る
ゴールドクラウン(金歯) 約60,000円~120,000円 耐久性・適合性に優れ、奥歯におすすめ。目立つ見た目が難点

◆ 費用差の一例

たとえば、奥歯1本にかぶせものをした場合の保険治療と自費治療の費用差は以下の通りです

・保険の銀歯:約3,000円〜6,000円(3割負担の場合)
・自費のジルコニア:約100,000円〜150,000円

その差は20倍以上にもなることがあります。ですが、その分、見た目の美しさ・耐久性・身体へのやさしさなどに大きな違いがあります。

◆ なぜそんなに差が出るのか?

【1】素材の違い

セラミックやジルコニアなどの素材は、加工コストや技術力が高く、取り扱いも慎重です。歯科技工士が1本ずつ手作業で作製するため、高精度で自然な仕上がりになります。

【2】治療の工程や技術の違い

自費診療では、細部にこだわった工程や、専用の高精度な機材、時間をかけたカウンセリング・設計が含まれています。使用する接着剤の質についてもグレードが上がります。

【3】見た目・耐久性の重視

長期間の使用でも劣化しにくく、変色・摩耗・脱落などのリスクが少ないのも自費治療のメリット。見た目が自然で、治療したことが分からないほど美しい仕上がりも魅力です。変色については20年超えても色が維持されます。

◆ 保険と自費、どちらを選ぶべきか?

患者さんご自身の予算や希望・ライフスタイル・審美的なこだわりなどによって最適な選択は異なってきます。

✔ 「なるべく費用を抑えたい」→ 保険診療
✔ 「見た目も重視したい」→ 自費診療(セラミック・ジルコニア)
✔ 「奥歯は目立たないので保険、前歯だけ自費にしたい」→ 部位によって使い分けも可能

◆ まとめ:費用差=“選べる自由”の差

保険診療と自費診療では、金額だけでなく、得られる結果や満足度にも違いがあります。
当院では、どちらの治療方法についても事前にしっかりと費用・メリット・デメリットをお伝えし、納得いただいたうえで治療を進めております。

無理に高額な治療をおすすめすることはございませんので、安心してご相談ください。

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