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なぜ歯のかぶせものが必要か知っていますか??

2025年1月7日

前回と前々回の2回のコラムでは歯のかぶせものの用途と種類、そしてその素材の種類と特徴などについて解説しました。

今回は、なぜ歯のかぶせものが必要なのかについてです。

歯のかぶせものは、歯の健康を守り、生活の質を向上させるために非常に重要な役割を果たします。以下に、かぶせものが必要となる主な理由について解説していきます。

歯を守るため

虫歯や外傷などで歯が大きく損傷すると、歯の構造が弱くなり、そのままでは脆弱な部分からさらに割れたり壊れたりするリスクが高まります。かぶせものは、歯全体を包み込むため、外部からの力や刺激から歯を守るため、いわゆる「保護の盾」として機能をします。

咬む機能を回復するため

歯が欠けたり、擦り減って削れたりすると、以前のようにうまく食べ物を咬むことができなくなり、咬むことができないために唾液が十分に分泌されず、口の中でのある程度の酵素分解さえされないために、いわゆる咀嚼不良の状態で飲み込んでしまうことになるので、その分胃に負担がかかり、胃の不調や消化自体に影響を及ぼすこともあります。

かぶせものを装着することで、咬む力が回復し、円滑に咀嚼されることで唾液の分泌も十分になり、口の中での酵素分解がスムーズに行われるようになるので、胃に対する負担が軽くなり、消化不良を起こすことなく食事ができるようになります。

咬むことと胃の不調の関係については、あまり深く知られていないので、この点について知っておくとご自身の健康のためにもなります。

また、この点に関連した食べ方として、いわゆる「早食い」と呼ばれる食べ方も消化にはとても悪い食べ方と言えます。

見た目を整えるため

前歯などの目立つ部分に損傷や変色があると、人と話をしづらかったり、前歯が見えるような笑顔を、自信を持ってできなくなることがあります。かぶせものは、歯の形や色を自然に再現し、見た目を整えることで、笑顔や自信を取り戻す手助けになります。

歯の寿命を延ばすため

かぶせものを適切に装着することで、弱くなった歯を長持ちさせることができます。歯の根だけが残ったとしても、いわゆる「差し歯」にして歯を抜かずに済むケースも多いため、自分の歯をできるだけ維持したい方にとって重要な選択肢となります。

咬み合わせや歯並びを改善するため

欠けた歯や治療後の歯をそのままにしておくと、徐々に上下左右にある周りの歯が移動して歯並びが悪くなるだけではなく、咬み合わせも悪くなることがあります。歯の移動により左右の顎の咬み合わせバランスの不調和が生じると、顎関節や全身の健康にも悪影響を及ぼすことがありますが、かぶせものを使った治療を行えば、こうしたトラブルを防ぐ一助とすることができます。

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