口を開けたとき、かぶせものは目立ちますか?
2025年7月28日
前回のコラムでは、日常生活でかぶせものに着色するのを防ぐコツについて詳しく解説しました。今回のコラムでは、口を開けたとき、かぶせものは目立つのかについて詳しく解説していきます。
かぶせものが「目立つかどうか」については、実際のところ使う素材の種類、かぶせる歯の位置(前歯なのか奥歯なのか)、そして仕上がりの精度によって大きく変わってきます。
最近の歯科治療では、技術や素材の進歩により、口を開けても自然で、ほとんど目立たないかぶせものを作ることが可能になっています。
ただし、保険診療で使える素材と、自費診療で選べる素材とでは、見た目の自然さや透明感に差があることを知っておくことが大切です。
◆ 素材ごとの「目立ちやすさ」の違い
① 保険診療のかぶせもの(銀歯・レジン前装冠など)
・奥歯の治療では、保険診療の「銀色の金属(銀歯)」を選択せざるを得ない場合、口を開けたときや笑ったときに目立ちやすいです。
・前歯では、表面が白いレジン前装冠が使われますが、天然歯と比べて透明感やツヤがやや劣り、時間が経つと変色して目立つこともあります。
② 自費診療のかぶせもの(セラミック・ジルコニアなど)
・セラミックやジルコニアは、天然の歯の色や透明感に近づけられるのが特徴です。
・光の透け方や表面のツヤも自然で、隣の歯と見分けがつかないほどの仕上がりが可能です。
・特にジルコニアは、強度が高く奥歯にも適しており、口を大きく開けても金属が見えることがなく、白く自然な印象を保てます。
◆ かぶせものが目立ちやすくなるケースとは?
どの素材でも、以下のような場合には見た目が気になることがあります。
・歯ぐきが下がってしまい、以前は歯ぐきで隠れていた金属の縁(ブラックマージン)が露出してきた
・レジンやハイブリッド素材が経年で黄ばんだりツヤがなくなったりした
・咬み合わせや歯の位置の関係で、かぶせものが厚ぼったく見えてしまう
これらは、適切な素材選びでかぶせなおして改善したり、定期的なメンテナンスで予防できることが多いです。
◆ 「目立たない仕上がり」にするためのポイント
・審美性に優れた素材(ジルコニア・セラミック)を選ぶ
→ 自然な白さと透明感を再現できるため、周囲の歯になじみます。
・歯の形や色をしっかりカウンセリングで調整する
→ 歯科技工士がオーダーメイドで作ることで、隣の歯と違和感のない仕上がりになります。
・歯ぐきや周囲のバランスも含めて治療計画を立てる
→ 歯ぐきが下がりにくいように調整したり、将来的な見た目も考慮します。
◆ まとめ
かぶせものが目立つかどうかは、素材選びと仕上げの精度によって大きく変わります。
保険診療でも機能的には問題ありませんが、「笑ったときに銀歯が見えるのが気になる」「前歯をより自然に仕上げたい」という方には、セラミックやジルコニアなどの自費診療の選択肢を検討されることをおすすめします。
当院では、患者様のご予算や審美的なご希望に合わせて最適な素材をご提案し、口を開けても自然で自信の持てる仕上がりを目指しています。
「どの素材が自分に合うのかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。


