かぶせものの種類にはどんなものがありますか?
2025年2月18日
前回のコラムでは、かぶせものが必要な歯は必ず神経を取るのかについて、歯の神経を取る場合と取らない場合についての2つに分けて詳しく解説しました。
歯のかぶせものは、歯を修復し機能や見た目を回復させるために使われます。その種類は、使用する素材や目的に応じてさまざまです。今回のコラムではかぶせものの種類はどんなものがあるのかについて詳しくご説明し、それぞれの特徴やメリット、選び方のポイントをご紹介します。
セラミッククラウン
セラミックは、自然な見た目と耐久性を兼ね備えた素材です。
特徴
- 自然な見た目:天然の歯に近い色合いと透明感があり、特に前歯などの目立つ部分の修復に最適です。
- 金属アレルギーの心配がない:金属を使用していないため、金属アレルギーのリスクがありません。
- 変色しにくい:コーヒーやワイン、カレーなどの色の濃い食品を好む方の場合でも、時間が経っても色が変わりにくく、長期間美しい状態を保てます。
適している方
・人からの見た目を重視したい方
・金属アレルギーがある方、または金属アレルギーの心配がある方
ジルコニアクラウン
ジルコニアは、白いだけではなくセラミックよりさらに高い強度を持つ素材です。
特徴
- 非常に強い耐久性:強い咬み合わせが必要な奥歯にも使用可能です。
- 審美性が高い:セラミックと同様に見た目が自然で、金属アレルギーの心配もありません。
- 軽量:強度が高いにもかかわらず、軽い素材で歯への負担が少ないです。
適している方
・強度と美しさの両方を求める方
・奥歯の治療や咬む力が強い方
メタルクラウン(貴金属・金合金)
金属を使用したかぶせものは、耐久性と適応力が高いのが特徴です。
特徴
- 耐久性に優れる:金属の強度により、割れにくく長持ちします。
- 咬み合わせに優れる:金合金などは柔軟性があり、自然な噛み合わせを再現できます。
- 色は目立つ:見た目に金属の色が残るため、奥歯の治療に適しています。
適している方
・奥歯の治療で、見た目よりも強度を重視する方
・コストパフォーマンスを考える方(保険を適用する場合)
ハイブリッドセラミッククラウン
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を組み合わせた素材です。
特徴
- コストパフォーマンスが良い:セラミックよりも比較的安価でありながら、審美性も備えています。
- 柔軟性が高い:天然の歯と似た硬さで、咬み合わせに優れています。
- 耐久性はやや劣る:セラミックや金属に比べて摩耗しやすい傾向があります。
適している方
・見た目をある程度重視したいが、費用を抑えたい方
・前歯や奥歯どちらにも対応したい方
CAD/CAM冠
保険適用が可能な、樹脂とセラミックを組み合わせたかぶせものです。
特徴
- 保険適用可能:費用を抑えて治療を受けたい方に向いています。
- 審美性は限定的:完全なセラミックほどの自然な見た目ではありませんが、見た目をある程度改善できます。
- 強度は中程度:過度な力がかかる部分には不向きな場合があります。
適している方
・保険診療で治療を受けたい方
・奥歯や見た目がそれほど目立たない部分を治療したい方
レジンクラウン
レジン(樹脂)素材を使用したかぶせものは、主に仮歯の治療に使用されます。
特徴
- 短期間の使用向け:摩耗しやすいため、仮歯や短期間の使用に適しています。
適している方
・仮歯として短期間使用する方
選び方のポイント
かぶせものを選ぶ際には、次のような点を考慮することが大切です
- 見た目の自然さ:前歯や目立つ部分は審美性の高い素材がおすすめです。
- 耐久性:奥歯や咬む力が強い部分には、強度がある素材が向いています。
- 費用:保険診療か自費診療かによって選べる素材が異なります。
- ライフスタイル:金属アレルギーや食生活の影響も考慮しましょう。
かぶせものには多くの種類があり、それぞれ特徴やメリットが異なり、一人ひとりのご希望やお口の状態に合った最適なかぶせものがありますが、見た目や費用、耐久性などはご相談してみてください。


