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割れたり外れたりすることはありますか?

2025年6月10日

前回のコラムでは、どのくらいの頻度でメンテナンスが必要かについて詳しく解説しました。

かぶせもの(クラウンやインレー)は人工物であるため、状況によっては割れたり、外れたりすることがあります。
ただし、それは必ずしも“素材が悪い”ということではなく、お口の使い方や日常のケア状況、装着されてからの経過年数など、さまざまな要因が関係しています。

今回のコラムでは、「割れ」や「外れ」が起こる理由と、それを防ぐための対策について、詳しく解説します。

かぶせものが「割れる」主な原因

1.強い力がかかったとき

・硬い食べ物(氷・ナッツ・飴・せんべいなど、)を咬んだときや、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方では、かぶせものに過剰な力が加わってしまい、ヒビが入ったり、割れたりすることがあります。

2.経年劣化による脆さ

・セラミックなどの素材は美しく強度も高いですが、長年使用するうちに微細な傷が蓄積し、ある日突然破損するというケースもあります。

3.咬み合わせのズレや治療設計の問題

・咬み合わせがうまく調整されていない場合や、治療などで隣接歯の状態が変わった場合に、一点に過度な負担が集中し割れてしまうこともあります。

かぶせものが「外れる」主な原因

1.接着剤の劣化や剥がれ

・かぶせものは、専用の接着剤(セメント)で歯に固定されていますが、時間の経過とともに劣化は生じ、唾液の影響で少しずつ剥がれてくることがあります。

2.中の歯が虫歯になっている

・かぶせものの中の天然歯が虫歯になり、構造的に弱くなると固定が難しくなり外れてしまうことがあります。

3.歯の土台(コア)の破損

・根管治療後の歯などは、内部に“土台”を入れて支えていることが多いのですが、この土台が割れたり緩んだりすると、かぶせものも一緒に外れてしまうことがあります。

割れや外れを防ぐためには?

かぶせものを長く・安心してお使いいただくためのポイントをご紹介します。

定期的なメンテナンス

・3〜6ヶ月に1度の定期検診を受けていただくことで、かぶせものの劣化やズレ、接着状態の変化を早期に発見できます。

歯ぎしり・食いしばりのケア

・就寝時にナイトガード(マウスピース)を装着することで、かぶせものへの負担を軽減することができます。
・自覚がない方でも、かぶせものの摩耗やヒビから歯ぎしりのサインが見えることもあります。

正しい歯磨きとお手入れ

・プラークがたまって虫歯や歯周病が進行すると、中の歯が弱り、かぶせものが外れやすくなる原因になります。
・フロスや歯間ブラシを使った丁寧なケアも大切です。

無理な使い方を避ける

・ガム、餅やキャラメルなどの粘着性の高い食品、飴や氷を咬む、歯を使って袋を開けるなどの行為は、かぶせものに想定以上の力がかかるため、避けるようにしましょう。

万が一、割れたり外れたりしたら?

かぶせものに違和感を感じたときや、明らかに割れたり外れたりした場合は、なるべく早く歯科医院に来院してください。
無理に使い続けたり、自己判断で市販の接着剤などを使うことはおすすめできません。
場合によっては、再装着が可能なこともありますし、必要に応じて新たなかぶせものを作製することもあります。

また、外れたまま放置してしまうと、中の歯が虫歯になったり、歯が動いて位置がずれるリスクもあるため、早期対応が非常に大切です。

まとめ

かぶせものは丁寧に作られた精密な補綴物ですが、咬む力や経年劣化の影響により、割れたり外れたりする可能性はゼロではありません。
しかし、正しい使い方と定期的なメンテナンスにより、トラブルを最小限に抑えることが可能です。

当院では、かぶせものの状態チェックだけでなく、その原因と対策まで丁寧にご説明し、再発を防ぐためのサポートを行っております。
「長持ちさせたい」「不安があるけど、どこが悪いかわからない」といった方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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