ジルコニアは他の素材とどう違うのですか?
2025年3月4日
前回のコラムでは、セラミックと金属の違いについて詳しくご説明し、どちらが適しているかを判断する際のポイントを解説しました。歯のかぶせものに使われる素材の中で、ジルコニアは特に高い耐久性と審美性を兼ね備えた新しい素材として注目されています。今回のコラムでは、他の素材と比較してジルコニアにはどのような特徴や利点があるのかについて詳しく解説します。
ジルコニアの特徴と他の素材との違い
強度の高さ
ジルコニアは非常に高い強度を持つ素材です。その耐久性は、金属に匹敵するかそれ以上と言われています。
違い:セラミックやハイブリッドセラミックは審美性が高い一方で割れやすいことがありますが、ジルコニアは割れや欠けに強く、奥歯の治療にも適しています。
利点:強い咬む力がかかる部分や、長期間使用する歯の修復に安心して使用できます。
審美性の高さ
ジルコニアは見た目が天然歯に近く、自然な色合いを持っています。さらに、光を通す特性(透光性)があるため、天然歯のような透明感を再現できます。
違い:金属は色が目立つのでセラミックほど自然な見た目を実現することは難しいですが、ジルコニアはセラミックと同様の審美性を持ちながら強度も兼ね備えています。
利点:前歯など見た目を重視する部位でも美しい仕上がりが期待できます。
金属アレルギーの心配がない
ジルコニアは金属を一切含まないセラミック系の素材です。そのため、金属アレルギーのリスクがありません。
違い:金属を使用する素材は、アレルギー反応や歯ぐきの変色のリスクがありますが、ジルコニアはこれらの心配がありません。
利点:アレルギー体質の方や、長期間安心して使いたい方に適しています。
軽量で快適な使用感
ジルコニアは非常に軽量で、装着後も違和感が少ない素材です。
違い:金属は重さがあるため、装着後に若干の違和感を感じることがありますが、ジルコニアは軽いため快適に使用できます。
利点:長時間装着していても負担を感じにくく、咬み心地も自然です。
耐食性・変色しにくさ
ジルコニアは化学的に安定しており、口内の環境による劣化や変色がほとんどありません。
違い:金属は酸や唾液の影響を受けて腐食したり、周囲の歯ぐきが黒ずむことがありますが、ジルコニアはそのようなトラブルがありません。
利点:治療後の見た目を長期間美しく保つことができます。
適応範囲の広さ
ジルコニアは、前歯のクラウンから奥歯のブリッジまで、さまざまな用途に対応できます。
違い:セラミックは強度がやや低いため、奥歯や長いブリッジには向かない場合がありますが、ジルコニアは強度と審美性を両立しており、幅広い治療に使用可能です。
利点:前歯も奥歯もジルコニアで統一することで、見た目と耐久性の両方を満たす治療が可能になります。
ジルコニアと他の主な素材の比較表
| 特徴 | ジルコニア | セラミック | 金属 | ハイブリッドセラミック |
|---|---|---|---|---|
| 見た目 | 非常に自然 | 自然 | 目立つ | 比較的自然 |
| 強度 | 非常に高い | やや割れやすい | 高い | 中程度 |
| 耐久性 | 長期間使用可能 | 長期間使用可能 | 非常に長持ち | やや劣る |
| アレルギーリスク | なし | なし | リスクあり | なし |
| 費用 | やや高価 | 高価 | 保険適用可能(場合による) | 比較的安価 |
ジルコニアを選ぶべき方
・見た目と強度の両方を重視する方
・金属アレルギーが心配な方
・奥歯から前歯まで幅広く対応したい方
・長期間にわたって安心して使える素材をお求めの方
ジルコニアは、他の素材にはない「強度」と「審美性」を兼ね備えた非常に優れた素材で、ライフスタイルやご希望に合わせた中でも最適な治療法であることがい多いです。ジルコニアがあなたにとって最適な選択なのかどうかについては担当医にご相談してみてください。


