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歯周病菌はどこからやってくるのか??

2023年1月12日

歯が痛い男の子

多くの成人が罹っていると言われている「歯周病」、この言葉を聞くと、歯茎からの出血や歯茎の腫れ、歯がぐらぐらして咬みにくい、進行すると歯が抜けてしまう・・・、といった事をイメージするのではないでしょうか。

そもそも、歯周病を引き起こす原因の菌は生まれつき誰でも持っているものなのでしょうか?
答えはNOです。

細菌やウィルスに感染して病気になるのと同じで、歯周病は他人から感染する口腔内の感染症なのです。

「他人から感染する」としましたが、自分の家族からも感染するので、「自分以外の人間から感染する」と考えた方が分かりやすいと思います。

人から人へと感染する歯周病ですが、その感染経路にはどんなものがあると思いますか?

具体的なものをあげると、(食事で使う「はし」を例にしていますが、スプーンやフォークでも同じです)

  • ・他人のかじったものを食べる
  • ・他人が使用した「はし」をその場で借りて使用する
  • ・おかずが個々の皿に盛り付けてあるが、取りばしがなく各自のはしで自由に取るような場合
  • ・口と口でキスをする
  • ・同じコップやペットボトルでの飲料の回し飲み

などが挙げられます。

要するに、歯周病菌を保菌している自分以外の人(親や家族も含めます)の唾液が、コップの飲み口や、はしの先端に付着することを介して感染するという事になります。

歯周病菌を保菌していない人の唾液であれば問題ないのか、と思われるかもしれませんが、

成人であれば多かれ少なかれ歯周病菌を保菌していると考えた方が無難です。

虫歯を引き起こすいわゆる「虫歯菌」についても同様の経路でこどもの口の中に入ります。

こどもの頃から上記の具体例のような事をしないように、常に気にして生活している家庭の場合であれば、虫歯を引き起こすと考えられる菌は(ほぼ)いないと思われます。(ただし、一度でも具体例のような経験があるとそうではなくなります)

こどもの祖父母(母親から見ると自分の両親や配偶者の両親)や、友人や親族などにこどもを預けた際に具体例のようなことが発生してしまい、家では具体例のような注意を払っていても無駄になってしまうことがよくあります。

こどもが自分の目から離れ、管理を徹底できない状態で預ける際は気を付けたいところですが、祖父母であれば事前に理由を伝えてお願いしておけば防げるかもしれません。

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