こどもの虫歯予防についてのアドバイスは??
2023年9月1日
こどもの虫歯予防は、将来の健康な歯を築くために非常に重要です。
こどもの歯は永久歯に生え変わる前の乳歯なのですが、これらの歯が虫歯になると永久歯にも影響を及ぼすことがあります。
今回のコラムでは、こどもの虫歯予防に役立つポイントについて分かりやすく解説していきます。
こどもには早い段階から正しい歯みがきの習慣を身につけてもらうことがとても大切で、一緒に歯みがきしながら適切な歯みがき方法を教えてあげるとよいです。
正しい歯みがき方法を教える際のポイントは、歯ブラシを45度の角度で歯ぐきと歯の境目部分をやさしくみがく、歯の表面や歯の裏側、舌の裏側まで丁寧にみがくことなのですが、歯の裏側まで自分でみがけるようになるには小学生未満では難しいと言えます。
みがくことができない部分を、親の仕上げみがきでフォローするようにすると安心です。
歯みがきを楽しい時間にすることも、毎日の習慣に定着させるために重要です。
歯みがきの時間を楽しいイベントに変えるために、歯みがき中に歌を歌ったり、一緒に歯みがきをする家族と笑顔で取り組むなど、工夫してみてください。特に寝る前の歯みがきはかなり重要で、寝る前に甘い飲み物やおやつは避けるように心掛けたいです。
こどもの虫歯予防は親子の連携が重要です。
仕上げみがきの際に注意してほしい事としては、こどもの体を押さえつける、強い力でブラシを当てる、歯みがきを嫌がるから親が怖い顔をしてしまうなどです。
これらはこどもが歯みがきを嫌がる原因になっているようなので、気をつけてみるとよいポイントです。
また、虫歯予防に適した歯ブラシについて考える場合、こどもの手の大きさや力に合ったこども向けの歯ブラシを選び、柔らかめの毛先で歯茎を傷つけず、歯の表面をやさしくみがくことができる歯ブラシがおすすめです。
こどもが楽しみながら歯みがきをするために、キャラクターや色が付いた歯ブラシを選ぶこともよいと思います。
食事とおやつについては、栄養バランスの取れた食事を提供するのは基本ですが、虫歯予防の観点からは砂糖、甘いおやつやジュースの過剰摂取は避けたいところです。
特に、こどもが好む甘い飲み物や粘着性の高い食品は、歯に付着しやすく、虫歯の原因となります。
おやつの選択肢として、せんべいなどの糖分の少ない歯にやさしい食品を選ぶことは、もちろん予防につながりますが、おやつに関して最も重要なのは「親がおやつの量と時間を決めておく」ことです。
実はこの「親がおやつの量と時間を決めておく」ことが、こどもが虫歯になりやすいかそうでないかを大きく左右させています。
また、おやつやジュースを与える時間帯を食事の後に限定することも、虫歯予防に役立ちます。
そして、甘いものを食べた後は、できるだけ早く歯をみがくことも意識しておくといいですね。
また、フッ素を活用すること一理あって、歯を強くして虫歯予防に効果があります。
市販のフッ素入り歯みがき粉を使うことや、定期的な歯科検診で歯科医師による虫歯の早期発見や歯の健康状態を確認する際に、必要に応じてシーラント(歯の溝にフッ素樹脂を塗る処置)や、高濃度のフッ素塗布を定期的に受けることで、こどもの歯の質が強化されます。
このフッ素について意外に知られていないようなのですが、イワシ、海藻、牛肉、緑茶、ワカメ、エビなどにはフッ素が含まれており、日常生活の中でもこういった食品を用いた食事を通して、フッ素は体の中に取り込まれています。
こどもの虫歯予防は、親子が協力し合うことが大切です。日常の歯磨きや食事の見直し、定期的な歯科検診などを通じて、こどもの口腔健康を守りましょう。 健康な歯は、こどもの成長と未来の笑顔に欠かせない財産で、親のこどもの歯に対する意識が大きく左右しています。