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歯科衛生士がお伝えする!デンタルフロスの正しい使い方で歯周病予防(その①)

2024年1月12日

デンタルフロスは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目にある溝など、歯ブラシでは届きにくい場所のお手入れに欠かせない歯ブラシにプラスして用いる口腔ケアの補助的な道具です。

正しい使い方を今回のコラムで学んで頂き、歯周病予防に効果的に活用して下さると嬉しいです!!

デンタルフロスの選び方

まずは、適切なデンタルフロスの選び方について説明しますね。

細すぎず太すぎず、歯と歯ぐきの隙間にしっかり入り、効果的に歯垢を取り除くことができるものを選ぶようにしてみて下さい。

よく分からない場合は、かかりつけの歯科医院で相談すると、あなたの歯に合った種類のデンタルフロスについて助言して頂けるはずです。

自分にとって適切なフロスを見つけることで、お口の中のお手入れがより効果的になります。

歯ぐきがやせているのかやせていないのか、そして歯と歯の間がきつく接触しているのかきつく接触していないのか、この二つのポイントにより適切なデンタルフロスの太さが決まってくることが多いようです。

デンタルフロスの使い方

デンタルフロスを使う際の注意事項についても順を追って解説していきますね。

まず、 デンタルフロスを使う前には手をよく洗いましょう。

両手の指先が清潔なのかどうかを気にして頂きたく、デンタルフロスは自分の両手の指先で触れますから、清潔な指先にしておいてフロスをお口の中に入れることが重要なのです。

特に、スマートフォンを指先で触った際は、指先にかなりの量と種類の雑菌がついているとされているので要注意ですよ!!

次に、フロスの用意をして指先で把持をします。

デンタルフロスを適切な長さ(その人の使い方にもよりますが約10~20cmくらい)に切り、利き手ではない側の人差し指の第一関節中央部に巻き付けます。

利き手でない側の巻きつけた指と親指でフロスをしっかり把持し、把持した所から2~3㎝離れた辺りを利き手の人差し指と親指でフロスを把持し適度な張りを保ちます。

この時、利き手側に長く残されている残りのフロスの部分を、利き手の人差し指の第一関節中央部に全部巻いてしまって把持しても構いません。

ここまでの説明の内容の時点で、利き手でない側の指先には1~2回転程度の少しのフロスが巻かれている状態で、利き手の人差し指の先にはフロスの大部分を巻き付けている状態だと考えておいてください。

そして、両手の指先で把持して適度な張りを保たせている2~3㎝のデンタルフロスの部分を歯と歯の間に挿入します。

歯と歯が接触している「接触点」と呼ばれる場所があるのですが、フロスを挿入していく際に挿入抵抗を感じる場所なので注意が必要です。

フロスが抵抗を感じる場所に当たった場合、ゆっくり力を入れながらフロスを進めていきますが、実はちょっとしたコツがあるんですよ。

フロスの張りを保ちながら、把持した両指を左右にスライドさせてフロスを歯と歯の隙間に優しく挿入するようにして下さいね。

抵抗があるからと言って勢いよくパチンと入れてしまうと、フロスが強く歯ぐきに当たってしまい、歯ぐきが傷ついて出血させてしまう事があるので注意をし、力入れ過ぎないように挿入しましょう。

歯と歯の間に挿入した後はC字型に動かします。

両手の指先でフロスを適度な張りを保たせていた状態から、フロスの張りを緩める状態にしてフロスを弛ませた状態にすると、フロスをC字型にする事ができます。

歯の側面にフロスを当て、上下に動かして歯垢や食べかすを取り除きます。

歯と歯ぐきの境目には溝があるので、この部分もフロスで掃除を忘れないで下さい。

歯の根元までフロスで掃除することを意識していると、歯と歯ぐきの溝の掃除も自然とできると思います。

歯と歯の間に入れた場合には、隣の歯の側面にも同じように弛ませたフロスをC字型にして上下に動かして、歯の根元にある歯と歯ぐきの境目の溝まで掃除をしましょう。

C字型にしたフロスを歯の側面にギュッと押し付けるのではなく、力を入れないでやさしく動かしてくださいね。

最初の歯間の掃除が終わったら、フロスを左右の指先で再度把持し適度な張りのある状態にして、歯間からフロスが外れる方向にフロスをスライドさせながら歯間から外します。

汚れたフロスの部分をそのまま使わないで、巻き取って新しいフロスの部分で次の歯と歯の間の掃除に移動して下さいね。

利き手ではない側の人差し指に、汚れた2~3㎝の部分をぐるぐると巻き取り、巻き取った分と同じくらいの長さのフロスを、利き手に巻き取っている清潔なフロスの部分か引出して隣の歯と歯の間の掃除に取り掛かるようにしましょう。

これを全ての歯の側面に繰り返して行う事で清潔度は高まりますよ。

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